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【自己分析】ストレングスファインダーを受けてみる~自分の資質を軸にできるか~

こんにちは、まきのです。今回は強みや弱みを診断する、「ストレングスファインダー」を試してみて、診断結果をどのように活用していけばいいのかを4つにまとめました。試してみたはいいけど、やりっぱなしになっているという方の参考になれば幸いです。

受けるだけでいいのか?

以前、時間が有限であるということについて触れました。限られた時間を使い、自分にとっての幸せな生き方をするためには、持っているリソースをどのように投資するかを考えるといいでしょう。そのためにまずは、自分の持っているリソースを把握しようということを書いています。
makimakimakino.hatenablog.com
ここで言うリソースとは人・物・金・情報を差し、具体的には本人が持っているスキルや資質、人間関係、資産、貯蓄etc...などがそれにあたります。
今回はそのリソースの1つである強みや弱みなどの資質について考えていきます。それにあたり強み弱み診断テストの「ストレングスファインダー」を試しました。というよりも以前に試してはいましたが、受けっぱなしになっていました。受けた当時は興味本位で受けただけなので「面白い」で終わってしまったのですが、せっかく受けたのだから意識して使っていかなければ「勿体無い!」と思い、自分なりに活用できる場面を考えてみました。あくまで個人の考え方ですが、受けっぱなしになっていて活用できていなーという方の参考になれば幸いです。今回は私の資質を例にとって説明をしていきます。

ストレングスファインダーとは

ストレングスファインダーは、アメリカの世論調査と組織コンサルティングのギャラップ社が「人は自分の弱みを改善するよりも、自分の強みに意識を向けそれを活かすことで最大の能力を発揮する」という考え方に基づき開発したツールです。Webサイト上で177個の質問に答えていくことで、自分の強みを知ることができます。ストレングスファインダーの特徴は、自分の無意識の思考、感情、行動のパターンを、資質という形で名前をつけて取り出してみせてくれることです。

私だけの特長的な資質

例えばまきのの資質は次のようであると診断されました(詳細については様々なサイトで説明があるので割愛します)。

上位5つの強み

まずは強みについて上位5つをご紹介します。数字が若い方がより強く作用する資質になります。

①学習欲
②最上志向
③内省
④収集
⑤慎重さ

確かに子供の頃はなんでも親に尋ねる、「どうして?」人間でした。大学時代は卒業単位が126単位のところ150単位近く取得したり、大学院でも研究室に半住込みで研究するなど、学習に対する欲は高いのかなと思います。最上志向についても弱みを平均に持っていくより、長所にステータスを全振りする方が好きで、「悪いところを1つ見つけるより良いところを5つ見つけよう」としている私のスローガンを考えると当たっていると思います(弱みを潰していくタイプの人とは合わなかったなぁ)。また、内省については人生や自己分析のブログについてこんな形で書いてしまう、マインドフルネスなんかにも興味が出てきてしまうので、納得感があります。

弱み下位5つ

続いて弱みの資質の下位5つです。番号が若い方がより弱い資質になります。

①コミニュケーション
②活発性
③競争性
④原点思考
⑤自我

コミニュケーション。。。本当に苦手です。最近は強みの「学習欲」を引っ張り出してきて、「学ぶための情報をやりとりする行為」と割り切ることで、だいぶましになったのではないかと勝手に思ってます。営業職やアットホームな職場みたいなフレーズは全く響かないのです。活発性についても当たっていると思います。1日中家にいても大丈夫です。私の場合、内省が強みの資質にあるので考えること自体が外に遊びにいくといった趣味に等しい行為なのかなと思います。人と競うことも全く興味がわかないです。順位も気にせず、よく「マイペースだよね」と言われることがあります。強みの最上志向と相まって、同じことをやって競うよりも、それぞれ強みを活かして別々のことをする方が世の中にとっていい方に進むのかなと思ってしまうタイプです。上記の考え方はあくまで個人の見解です。強みや弱みを見える化することで考え方の癖みたいなところが見えてくるのかなと思っています。面白いですよね(内省)。

資質を使える場面は

自分の資質について強いところと弱いところがみえました。面白かったねとそのまま終わってもいいのですが、折角なので使っていきたいです。それではどのようなときに使ったらいいのでしょうか。大きく分けて次のような場面で活用できると考えています。

①自己紹介をするとき
②モヤモヤやストレスがある時
③決断が必要な場合に迷うとき
④人間関係を形成するとき

活用その① 自己紹介をするとき

自己紹介では自分はどんな人間かということを相手に伝えると思います。何を話したら良いかなと内容に困ったら、自分の資質に沿ってエピソードを組み立ててみてください。例えば私の資質でいうと知りたい欲(学習欲と内省)が強すぎて寝る間を惜しんで研究に打ち込みました。区切りが悪いところで遮られるのが嫌だったので3日起きて研究に打ち込み、1日まるまる寝る、という生活をしていた時期もありました。」といった形になります。
強みや弱みの資質はその人の人生に大きな影響を与えます。ですので、自分の資質に沿った出来事は自然とインパクトが大きくなります。そしてその出来事こそが自分のオリジナルで魅力的なエピソードになります。良い悪いは置いておいて。。。(私の場合、上の話をすると相手は大体、バカじゃん、引くわー、大丈夫?の3つのどれかの反応を示します。)

活用その② モヤモヤやストレスがある時

普段の生活の中で怒られた、悲しんだといったことがたくさんあると思います。自分の中でどういうところが怒られて悲しかったのか、またはなぜ悔しかったのか感情や思考、行動を資質に沿って整理をすることができます。整理した事実を客観的に見つめることで、自分はこんな時にこういう資質が作用してこんな考え方や行動を起こすのかということを発見できます。思考や行動パターンがわかれば、自分がどういう状態にあるのか一歩引いた視点で見ることができるようになり、余計な感情に左右されずに心をニュートラルに保つことができます。具体的には次のような表を使います。

                                                              
日付 出来事 その時どう感じたか その時の感情 影響を受けた資質 体調にどう影響があったか 自分のとった行動
2017-10-18 上司にもっとよく考えなさいと怒られた 自分ではちゃんと考えてやってるのにどうしてわかってくれないのか 悔しかった内省胃が痛い話を早めに切り上げた
2017-10-19 自分はこのまま今の会社にい続けるべきか 将来どうなっているのだろうか 不安学習欲夜寝られない転職サイトに登録

例えば、上の表の#1では、自分はちゃんと考えているつもりになっていますが、上司の意図している本当に考えて欲しいことと違っているというありがちなパターンです。この場合本人は強みである内省を傷つけられたと認識して、会話を切り上げるという回避行動をとってしまっています。一時的に回避できたとしてもまた、自分なりの内省が作用して的外れなアウトプットを出してしまい、同じような事を繰り返す恐れがあります。ここで取るべきは回避ではありません。内省を傷つけられたわけではないと理解し、上司にどう考えればいいのかと教えを請う(学習欲を引っ張り出す)という行動に切り替えるなどの対処をする方が建設的な話し合いができます。このように自分がどんなことに意識が行き、どんなことを考え、感じるのか、そしてそれは自分の資質の何が影響しているのか、その資質を認めてもらった、認めてもらえなかった時に自分はどんな反応をするのかを見える化することで、前向きに改善ができるようになります。また、上の表はモヤモヤやストレスだけでなく、褒められて嬉しかったことや感動したことなどにも使えます。上記は、紙に書き出しても良いですし、電子データとしてまとめても構いません。電子データとしてまとめる場合は管理しやすいようにExcelデータとして管理しても良いですし、いつでもどこでもすぐに入力・結果の閲覧ができるようにGoogle Formを使っても良いでしょう。Google Formを使えば簡単にアンケートが作成できます。作ったアンケートは次のようになります。

活用その③ 決断が必要な場合に迷うとき

選択肢が複数あってどれにしようか決めきれないような場合の判断材料として使えます。
例えば、就職活動中に複数内定が出た場合どこにしようか。転職するしない、趣味を選ぶ時、結婚を決めるときなど、何にでも使えると思います。
具体的な選び方の例を紹介します。例えば、表を用意して縦軸に選択肢、横軸に強みと弱みを並べていきます。最後列に合計の列を追加して、それぞれ選択肢について強みが良い方向に働くレベル、弱みが働きにくいレベルを点数化してつけていきます。点数は調査を行い、定量化できれば良いですが、一旦ここでは10点満点で感覚値をつけていきます。強みについては数値が大きい方が強みを生かせると考えます。現時点で強みを活かせそうでも良いですし、今後強みを伸ばせそうといった観点でも構いません。弱みについても点数化していきます。弱みに関しては弱みを抑えられる方が大きな数値になります。弱みの影響が抑えられるというのはたとえば、次のような場合です。

  1. 少し努力すれば弱みを抑えられる
  2. システム化することで抑えられる
  3. 強みでカバーできる
  4. パートナーがいて補ってくれる
  5. 弱みが全く関与しない

これらのケースも考慮して点数化します。最後にそれぞれの選択肢の点数から合計値を算出します。

内定先をどうするか

# 選択肢/資質 S1.学習欲 S2.最上志向 S3.内省 S4.収集 S5.慎重さ W1.コミニュケーション W2.活発性 W3.競争性 W4.原点思考 W5.自我
1 内定先A 7 7 7 7 6 6 4 5 7 9 65
2 内定先B 4 6 7 8 4 5 8 9 8 4 63
上記の例では、合計値が高いのは内定先Aという結果になります。合計値は単純に足し合わせて大きいものを選んでも良いですし、資質の順序に合わせて係数をかけても良いでしょう。

活用その④ 人間関係を形成するとき

最後は人間関係の形成についてです。自分の弱みを強みとする人、逆に自分の強みを弱みとする人と一緒に活動をするとバランスのとれた人間関係を築けるでしょう。また、強みを伸ばしたい人は同じ強みを持つ人と一緒に行動することで強みの引き出し方を学ぶことができます。ただし、注意しなければいけないのは資質の組み合わせによっては相性が悪い場合があるということです。例えば同じ成長促進の資質を持っている人でも最上志向寄りの人と回復志向寄りの人ではタイプが違ってきます。最上志向寄りの人は成長を促すため、強みを伸ばすよう指導をしますが、回復志寄りの人の場合は弱みを補おうという指導をします。同じ資質を持っていてもほかの資質との組み合わせで全く違った行動をとることになります。自分と相手の資質の組み合わせや、それぞれの資質の組み合わせについても注意する必要があります。また、チームで何かを成し遂げる時に最高の成果を出すための組み合わせもあります。
それぞれの資質は下記のよう4つのカテゴリーに大別されます。それぞれの資質を持ったメンバーをバランス良く集めることで、強みを活かし、弱みをカバーし合って良いパフォーマンスを発揮できるチームとなります。ちなみに私の場合は、下表のように強み(青)と弱み(赤)が分布をしています。影響力が圧倒的に弱いので、チームで何かをする場合は影響力の強みを強く持つ人と組むと良いらしいです。

実行力の強み 影響力の強み 人間関係構築力の強み 戦略的思考力の強み
アレンジ 活発性 運命思考 学習欲
回復志向 競争性 共感性 原点思考
規律性 コミュニケーション 個別化 収集
公平性 最上志向 親密性 戦略性
慎重さ 自我 成長促進 着想
信念 自己確信 調和性 内省
責任感 社交性 適応性 分析思考
達成欲 指令性 包含 未来志向
目標志向 ポジティブ

まとめ

以上がストレングスファインダーの結果を活用できそうな4つの場面になります。自分の強みや弱みを知るだけでなく、伸ばしたり補ったりすることで自分らしく生きることができるのではないでしょうか。とはいえ、これがすべての場合に当てはまるわけではないですが、あくまで参考として使ってみるのが良いかと思います。